HASTICニュースレター186号

HASTICニュースレポート

日時: 令和2年10月22日(木)
場所: Zoom接続

1.事業報告
配布資料に従って前回経営企画会議以後の事業実施内容が報告された。ニュースペース国際戦略研究所(NGSL)の研究会、北海道航空宇宙企画株式会社(HAP)の会合、北海道宇宙関連ビジネス創出連絡会議、その他関係者との会談状況等が報告された。

2.HASTIC/HSP上期収入見込み状況
北海道スペースポート研究会(HSP)についても、会費および協賛金の収入が当初見込み額をやや下回りそうであることが報告された。
HASTICの運営についてはキャッシュフロー表を作成して対応していることが報告された。

3.中央要望の件
中央省庁および国会議員等に配布する要望書の完成版が文書により配布された。関係官庁・機関への配布先は内閣府、文部科学省、経済産業省、国土交通省、JAXA、および日本航空宇宙工業会の予定。衆参両議院への配布先は昨年度実績をベースに検討を進めていることが報告された。

4.スペースポート関連の中央動向について
9/30にNGSLの会合が複数開催されたことが報告された。国連SDGs・地域活性化WTの第1回会合、有人宇宙戦略検討WTの第2回会合、および第13回ニュースペース研究会。次回(第14回)のニュースペース研究会は10/23(金)に予定されている。
日本宇宙安全保障研究所、自民党政務調査会、および内閣府関係の委員会の開催状況等が報告された。併せて、宇宙・航空分野の概算要求の状況、および宇宙政策に関連する新人事体制、宇宙政策委員会の部会が再編されたこと、等が報告された。

5.HAP関連
宇宙ファンドから出資を受けるために必要な対応状況が報告され、来年4月に事業運営会社を立ち上げるに向け準備中。

6.WG報告
ハイブリッドロケットWG:
超小型深宇宙探査機用キックモータのPFM(Proto-Flight Model)モータの設計を終え、準備が整った。新規に競争的資金を2件獲得し、フライトモデルを完成させるまでに必要な資金が調達が完了したことが報告された。
推力50 kN級大型ブースタモータの最初の地上燃焼実験実施日が12月にに決まり、見学の受入れは原則として不可の予定とのこと。
固体ロケットWG:
低融点推進薬を用いた固体ロケットを大樹町から打上げる場合の火薬類の運用に関して、各関係官庁との調整状況等が報告された。道工試の装置を用いてバインダの熱物性値計測を進め、植松電機も各種実験装置を整備する準備を進めていると報告があった。
小型無人超音速機WG:
1/3スケールの小型無人実験機の滑走・離陸試験に関して、白老で実験後に大樹町の多目的航空公園での実験に移行するが大樹町での実験を11/初旬に実施の予定であることが報告された。
GG-ATRエンジンに使用するGG(ガスジェネレータ)のスロットリング性能や燃焼ガスの温度分布計測等を進めていること、およびインタステラ社が開発している軌道投入機ZERO用の超音速タービンの開発状況が報告された。
超小型人工衛星「ひろがり」の開発を完了し、JAXAへの引き渡しも終えた。
10/19に大樹サテライトオフィス開所式が開催された。
宇宙環境利用WG:
コスモトーレの利用件数が順調に増えていること、宇宙火災安全関連の実験装置を使ったISS(国際宇宙ステーション)実験が間もなく始まること。その後継テーマ提案のための準備研究を進めていること、等が報告された。
HASTIC学術・技術講演会の開催に関して意見交換が行われた。オンラインで開催する方針で検討を進めているが、対面で開催することも検討してはどうかとの意見があった。特別講演の内容について意見交換が行われた。

6.その他
WG支援事業について暫定額を決定し、配分したこと、年末にHASTIC会計の残金見込みを確認の上、追加配分を検討する予定であることが報告された。

以上