2017年 11, 12月号

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       HASTICニュースレター
       第161号 2017年12月26日
     北海道宇宙科学技術創成センター
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  -今月の目次-
  ☆ 国が地方の大学と産業支援で交付金
  ☆ ご報告:経営企画委員会
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    ○ 国が地方の大学と産業支援で交付金 ○

 政府は2018年度、地方自治体と地方大学などによる産官学連携の
  支援を目的に、新たな交付金制度「地方大学・地方産業創生交付
  金(仮称)」制度を創設する。

 地方大学や地元企業などと産官学連携の共同事業体を設立した場
  合を想定、国の選定した有識者による専門委員会の認定を条件に、
  事業費の4分の3を交付金として補助する仕組み。内閣府と文科省
  は18年度予算の概算要求に、新法対策として120億円を盛り込ん
  だ。

 政府が想定している地方での先行的な取り組みとしては、「富山
  の薬売り」の伝統を持つ富山県で地域の大学と薬業連合会が連携
  し、先端医薬品の研究開発促進を目指す産官学連携を挙げている。

 この制度を北海道で活用した場合、北大や室工大、道科学大など
  と道内の経済団体や企業が共同事業体を作ることで、小型ロケッ
  トの射場開発や超小型衛星の製造会社を立ち上げ、「北海道スペー
  スポート構想」を実現させる可能性も高まるものとみられている。

 この制度は東京23区の大学定員を抑制する一方、①地方大学の活
  性化②地元の産業の振興③雇用創出による定住促進-などを通じ、
  東京への一極集中を是正するとともに「地方創生」の推進を目指
  している。

 詳しくは2017年9月2日付読売新聞夕刊1面の掲載記事を参照のこ
  と。


       ○ 経営企画委員会報告 ○

 平成29年9月12日(火)14:30より、HASTIC事務所において第152
  回経営企画委員会が開催された。会議の概要を以下に報告する。

1.スペースポート関連
 キヤノン電子等が設立の新会社の件キヤノン電子が7割を出資し、
  「新世代小型ロケット開発企画株式会社」が設立された。小型ロ
  ケットに関する需要調査が当面の事業内容とのこと。他にはIHI
  エアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行が出資している。
  CSPの金山さんが取り纏めに尽力された様子。

2.スペースポート研究会関連
 先月報告のセコムに加えて、インタステラ社と木戸建設(大樹町
  の有限会社)にも新たに法人会員として加入頂いた。来年辺りに
  アメリカへ現地視察を実施したいと計画しており、今年度はそれ
  に備えてお金を積み立てておきたいと考えている。

3.ビジネスEXPO
 11/9(木)~10(金)にアクセスサッポロで開催予定のビジネス
  EXPOでは、「地域興し」のコーナーで3ブースの出展を予定して
  いる。パネルを13枚くらい展示出来るスペースがある。今回はも
  のづくりを前面に出した展示としたい。室工大の超音速実験機や
  ガスタービン、インタステラ社の「モモ」と軌道投入モデルそれ
  ぞれの1/8モデルも展示したい。その他には、北大の高橋先生の
  超小型衛星関係、野口先生の無人トラクタ、CAMUIロケット等も
  展示したい。

4.北海道の宇宙開発展
 8/17(木)~18(金)、道庁1階の道政広報コーナーで開催した。
  例年と異なり、夏休み期間中の展示となったため、子供向けの展
  示に変えた。フィルムケースロケットの体験工作には合計で50名
  くらいの参加が有った。テレビでも紹介され、事前申込は直ぐに
  埋まった。来年もこの時期に子供向けに開催したい。

5.日欧宇宙ビジネスウィーク
 宇宙システム開発利用推進機構(JSS)と日欧産業協力センター
  が主催で、9/7(木)に札幌カデル2・7で開催された。参加者の
  一部は翌日に大樹町を見学した。衛星データを使うアプリケーショ
  ンを開発している会社が主な参加者であった。

6.大樹町・宇宙のまちづくり推進事業関連
 インタステラ社の次回トライは12/7以降の見込み。
 6月下旬に宇宙の町づくり推進協議会を立ち上げた。射場のあり
  方部会を10月に開催したい。次回経営企画委員会と続けて日程を
  設定したい。

7.MatchingHUB Otaru 報告
 9/5(火)グランドパーク小樽で、小樽商科大学の主催で開催さ
  れた。大学・高専等と企業等とのマッチングイベントで、初回に
  しては人が集まっていた印象。11月くらいに石川県実施するとの
  こと。植松電機や千歳科学技術大学も出展していた。北陸銀行と
  北海道銀行が連携を取って、北前船の繋がりで連携した地域振興
  を目指しているらしい。内閣府の予算で、産学連携事業を公募す
  るという情報が読売新聞で報道された。予算規模は120億円との
  こと。

8.内閣府訪問報告
 内閣府の宇宙担当参事官が交替したのを受けて、8/30(水)に、
  伊藤特任理事と永田副理事長の2名で挨拶と状況説明に伺った。
  大樹町スペースポート計画の概要と将来展望(イプシロンを生か
  した新たな需要創出等)を一通り説明した。1時間以上に渡って
  対応頂き、事業主体(事業の受け皿)と事業計画の具体化を早く
  進める必要があるとの話を頂いた。

9.事務局報告
 収支の概要はほぼ計画通りである。今後の支出として、ウェブサ
  イトの改修、CAMUIロケットペーパークラフトの追加発注(1500
  枚程度)、WG推進費等を計画している。広報資料として、東北大
  学と北海道大学が共同開発した超小型地球観測衛星「雷神2」の
  模型、ハイブリッドロケットのシステムを解り易く説明する模型、
  無重力落下塔コスモトーレの模型等も製作したい。国際航空宇宙
  展(JA2018)が来年11月に東京ビッグサイトで開催される。出展
  料は36万円で、更にブース費用10万円が必要だが、出展の方向で
  考えたい。ビジネスのマッチングを目的とした催しなので、射場
  の売り込みに活用すべきと考えている。

10.WG報告
・宇宙環境利用WG
 コスモトーレの利用状況、微小重力関連研究の進捗状況、HASTIC
  学術講演会への対応状況等が書面で報告された。
・ハイブリッドロケットWG
 超小型深宇宙探査機用キックモータの開発拠点としてJAXA宇宙科
  学研究所の大学連携拠点に採択されたこと、9/30(土)に赤平市
  の植松電機で開催されるスペースプローブコンテストの準備状況、
  ハイブリッドロケット関連研究の進捗状況等が報告された。
・小型無人超音速機WG
 無人超音速機用エンジンの試験を進めている。ヘリウムを駆動ガ
  スとして58000 rpm(定格)まで回す試験を来週予定している。
  ガスジェネレータの燃焼試験も並行して準備を進めている。1/3
  サイズの試験機を4機製作した。壊れても対応出来るように、全
  部で10機製作して飛行データを蓄積していく計画である。大樹町
  での長距離軌道による実験も見据えて、高速軌道走行の加速用ブー
  スタを大型化した。白老実験場は、IHIやIHIエアロスペース等の
  実験が入っており、12月までほぼ満杯の状況である。

11.その他
・北海道の主催で、衛星データ利用研究会を9/28(木)に道庁で開
  催予定。今回が初回で、衛星からの画像データを利用対象に、IT
  事業者等やアプリケーションを開発する会社に参加を呼び掛けて
  いる。その次は測位データを利用対象とした研究会を実施したい。

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 発行人 北海道宇宙科学技術創成センター理事長 上杉 邦憲
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