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HASTIC TOP NEWS  (2013.9.2)
CAMU-500Pハイブリッドロケット/SNS製液体ロケット
「すずかぜ」 打上げ実験報告(詳細版)
 平成25年8月10日(土)、北海道大樹町において実施した、推力500 kgf級CAMUI-500Pロケットおよび推力500 kgf級SNS社製液体ロケット「すずかぜ」の打上げ実験に関する最終報告書が纏まりましたので、報告致します。結果の評価は以下の通りです。
すずかぜ
 推力500 kgf級のエンジンを飛行実証出来たことにより、当初から開発目標としてきたエンジンの基本形が完成した。超小型衛星の軌道投入に必要な推力数 tonf規模のエンジンは、今回実証されたエンジンのクラスタ化により実現可能である。また、音速の突破に初めて成功し、機体の完全回収により詳細なフライトデータを取得することができた。機体の形状はCAMUIシリーズとほぼ同一であることから、今回得られたフライトデータと、昨年CAMUI-500Pにより得られているフライトデータの両者により、データの信頼性を確認することができる。解析解が無く、数値計算による予測が困難な音速近傍の飛行特性データを蓄積できたことは大きな成果である。機体姿勢制御のための予備実験としては、加速度と角速度,地磁気,気圧のセンサーを搭載し高加速度飛翔環境におけるセンサー特性を把握する計画であった。しかし発射直後に発生した一部センサーの誤動作により機器全体が影響を受けGPSを除く飛翔中のセンサーデータの取得に失敗した。
CAMUI-500P
 昨年の実験で観察されたドラッグシュートの不時放出を抑止する対策を施した結果、ドラッグシュートが放出されないまま弾道降下する結果となったと予測される。一方、すずかぜの解放機構が正常に動作したという結果も合わせて検討することで、最適な解放機構を実現するための重要な知見が得られると期待できる。機体重量は、昨年の79 kgから今回の68 kgへ、11 kg軽量化できた。推測された飛行履歴から、機体は空中分解すること無く着水点に到達したと考えられるが、機体が回収できていない為詳細な破損状況は不明である。エンジンは設計通りに動作したと思われ、到達高度は昨年実績の 7.4 kmを上回る8.3 kmに到達したと推測される。

▼詳報につきましてはこちら(PDFファイル)をご参照ください。


速報:CAMUI/SNSロケット、超音速打上げ実験終了
SNS「すずかぜ」は機体回収にも成功
 (2013.8.12)

 8月10日(土)、北海道大樹町で実施された、CAMUI-500PロケットおよびSNS社製液体ロケット「すずかぜ」の打上げ・海上回収実験は、天候に恵まれた中、無事に終了しました。
 1機目のSNS「すずかぜ」は7:53に打上げられました。上昇中もGPSデータが地上局に定期的に伝送され、着水目標点に向かって軌跡が延びるのが確認できました。ドラッグシュートおよびメインシュートの開傘が良好に行われた様子も高度データの履歴から確認できました。機体は着水点のGPSデータから100 m以内で発見され、着水目標点の延長上、沖合6 kmで無事に回収されました。オンボードデータから、高度6,535 m、速度380 m/s(マッハ1.12)に達したことが判明しました(いずれも暫定値)。オンボードカメラによる映像の取得にも成功しました。得られた動画はyoutubeで公開されています(こちら)。
 2機目のCAMUI−500Pは11:45に打上げられました。6Gを超える加速が掛かると同時にGPSデータをロストし、気圧高度計も動作していませんでした。高度4000 mで一点だけGPSデータが伝送されましたが、その後、沖合から着水音が聞こえました。打上げから着水音までの時間から、ドラッグシュートおよびメインシュートが開傘されず、機体は弾道飛行を行ったものと推測されています。一点だけ伝送されたGPSデータの近傍でシーマーカーによる海面着色が発見され、その中からノーズコーンが回収されました。シーマーカーはノーズフェアリングに搭載されていましたので、この場所が着水点と推測されています。着水目標点への直線上に位置する、沖合3 kmでした。機体およびオンボードデータは回収されませんでしたが、打上時刻、高度4000 mのGPSデータとタイムスタンプ、および着水位置と着水時刻が判明していますので、飛行履歴を導出することが可能と判断しています。
 大樹漁協、大樹町役場の皆様を始めとして、実験にご協力頂いた各位に心より感謝致します。詳細データが出揃いましたら続報を掲載予定です。

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